CASEパワハラ調査
内部通報によるパワハラ被害の調査
会社の上司からのパワハラ被害の内部通報があり、上司と被害者それぞれのヒアリングを行った。上司はパワハラを認めなかったが、被害者の私物スマートフォンに残っていた上司とのLINEと、Teamsチャットのデータがパワハラを立証する証拠となった。
調査内容・費用
スマートフォン | 1台 | ¥100,000 |
---|
事件の概要と調査
1.事件の概要と調査
ある会社にて内部通報があった。通報内容としては、通報者が所属部署の上司からパワハラを受けているということで、具体的なパワハラの内容としては以下の2つであった。
①勤務時間外における、私用スマートフォンでのLINEによる業務命令
②業務で使用しているTeamsチャットにおける、部署全体グループ内での叱責
2.調査対象の端末・サーバ
上司によるパワハラを立証するために、フォレンジックベンダーへフォレンジック調査依頼を行った。LINEとTeamsチャットから証拠データを獲得するために、私用スマートフォンと会社で利用しているMicrosoft365から抽出したTeamsデータに対してフォレンジック調査を行うこととした。
3.デジタル・フォレンジック調査で特定された証拠
通報者本人から私用スマートフォンに対してフォレンジック調査を行うことへの同意を得たうえで端末を提供してもらい、スマートフォンの保全作業を行った。スマートフォンの保全作業後にLINEの解析を行い、上司とのトーク履歴を抽出した。トーク履歴をレビューしたところ、パワハラと認定できうる内容のトークが複数見つかり、その日時情報も確認すると平日の深夜時間のものや土日に送受信されていた履歴が見つかった。
会社から提供されたTeamsデータについても解析を行い、部署全体グループ内でのチャットのやり取りをレビューしたところ、上司から通報者に対する過度な叱責とみられるメッセージが複数見つかった。
これらのフォレンジック調査によって獲得できた証拠により、通報内容であった上司からのパワハラ行為を立証することができた。