【コラム】なぜフォレンジック・エンジニアになったのか

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フォレンジック・エンジニア

皆さんはじめまして。TMIP&Sのフォレンジック・エンジニアの安島です。みなさんは、フォレンジック・エンジニアという職業をご存知でしょうか?ご存知の方は、一緒に仕事をされたことがありますでしょうか?一般的には、あまり馴染みがない職業かと思います。私も正直、就職活動をするまでフォレンジック・エンジニアという職業を知りませんでした。

そこで、今回のコラムでは簡単な自己紹介として、私がなぜフォレンジック・エンジニアになったのかをお話したいと思います。これから就職活動をされる皆様は、就職活動の空き時間にでもご覧いただければと思います。

デジタル・フォレンジック?

フォレンジック・エンジニアをしているというと多くの人から「学生時代からPCに詳しかったの?」「IT系の学部だったの?」と聞かれることが多いのですが、私はそんなことはありませんでした。

大学では経営学部を専攻しており、PCについても大学の授業や就職活動で使用することはありましたが、自分でPCを作ったこともなく、PCの仕組みに詳しいということもありませんでした。

もちろん、不正調査やフォレンジックに関わったことも無かったですし、フォレンジックの存在も知りませんでした。大学生でフォレンジックをご存知の方は、ほとんどいないと思います(笑)

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デジタル・フォレンジックとの出会い

大学3年生になり就職活動をしている中で、とある就職活動サイトを見ていると「デジタル・フォレンジックを活用した不正調査サービス」を提供している企業がフォレンジック・エンジニアとして新卒を募集しているというページを見つけました。その企業は会社設立からまだ日も浅く、新卒社員を募集するのも当時が初めてということでした。この会社を「A社」としておきます。

A社のHPを見ただけではフォレンジック・エンジニアというものがどのような業務内容なのかあまりイメージができなかったのですが、なんとなくフォレンジック・エンジニアという職業が気になってきました。

就職活動は、こういう偶然の出会いというか、それまで全く知らなかった仕事にふと興味を持つことがありますよね。早速、A社の説明会に参加することにしました。

会社説明会では、A社の社長や社員の方々が学生にも分かりやすいように丁寧に説明してくれました。特に警察や捜査機関が使用している技術だと紹介されると、自分がフォレンジック・エンジニアとして働いているイメージが湧いてきて、とてもワクワクしたのを覚えています。「これは絶対、面白い仕事だ!」と確認し、A社に応募しました。

コラムを書いていて思ったのですが、私が就職活動をしている時は、ネットでエントリー→説明会予約→応募→エントリーシート提出→筆記試験→面接(複数回)→内定という流れが一般的だったのですが、今の就活はどうなんですかね?

安島、フォレンジック・エンジニアになる

話が逸れましたが、その後、面接などの採用試験を突破して無事に内定をいただき、A社に入社しました。入社前研修や入社後の研修で本格的にPC知識やフォレンジック技術を学んでいき、OJTで先輩社員の横に座っていろいろ教えていただきました。

研修ではPCの仕組みを知るためにPCを分解してHDDを取り外したり、サーバ構築などネットワークに関する講習を受けたりしました。また警察などの官公庁にも提供しているものと同様のフォレンジック研修を受け、デジタル・フォレンジックの基礎やフォレンジックツールなどについても学び、こうして私のフォレンジック・エンジニアとしての社会人生活が始まったわけです。

最後に

このように私が「デジタル・フォレンジック」と出会いフォレンジック・エンジニアになったきっかけは“たまたま就職活動で見つけた”ということでしたが、その出会いがきっかけで今日までフォレンジック・エンジニアを続けられているので、当時の自分を褒めてあげたいですね(笑)。

今後のコラムでは「デジタル・フォレンジック」の手順や、どのようなケースで「デジタル・フォレンジック」が活用されたのか、世間で話題になったニュースなどについても取り上げていきたいと思います。また、フォレンジック・エンジニアの裏話?や、こぼれ話的な柔らかい話題についても書きたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。