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前回のコラムで一般的なフォレンジック調査の流れについて説明をしましたが、今回はその中でも最初に行う「ヒアリング」について解説したいと思います。
まずはどのような事案なのかをヒアリングをすることで、フォレンジック調査をどのように活用できるかを検討していきます。
前回のコラム
【コラム】デジタル・フォレンジック作業の解説①「調査の流れ」
今回は実際にデジタル・フォレンジックを行う際の作業の流れについて解説したいと思います……続きを読む
ヒアリングの流れとしては以下の通りです。
1.お問い合わせ
お電話やメールにてお問い合わせください。ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
2.ヒアリング
電話会議や直接お伺いして担当チームが調査内容についてヒアリングを実施します。
どのような事案なのか、関係者は誰なのか、使用している機器はどのようなものがあるのか、調査対象とする期間はどれくらいなのかなどを確認して、フォレンジック調査を行って明らかにしたい項目と調査対象機器を特定します。
使用しているシステムによっては、そのシステムを管理されている担当者の方にもヒアリングを行い、データの保存形式やデータ抽出方法などを確認することもあります。
3.見積もり提出
ヒアリングした調査目的・対象機器数等に応じて調査項目を設定し、お見積りを作成します。調査機器数によって金額は変動しますが、段階的に調査を行っていくことも可能ですし、調査内容についても後から追加することも可能です。
4.発注・作業着手
お見積り内容をご確認いただけたらご発注いただき、フォレンジック作業に着手していきます。作業状況については適宜ご報告いたします。
以上が「ヒアリング」の流れと解説となります。フォレンジック調査を活用できるか分からない場合でもまずはお気軽にお問い合わせいただければと思います。
次回のコラムでは「データ保全」について解説したいと思います。
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TMIプライバシー&セキュリティコンサルティング
首席フォレンジック・エンジニア
デジタルフォレンジックとeDiscoveryサービスを提供する日系ベンダーにて約12年間勤務し、第三者調査委員会対応、コンプライアンス事案における社内調査対応、米国当局調査におけるeDiscovery対応など、多くの日本企業を支援してきた。その後、国内弁護士事務所にてフォレンジックチーム立上げに携わり、第三者調査委員会や内部通報事案においてフォレンジック調査を担当した。常に高いプレッシャーのかかるフォレンジック調査の現場においても、持ち前の冷静さとポーカーフェイスを崩すことなく淡々と仕事を進め、クライアントの要求に120%の対応をすることを信条とする。