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皆さん、こんにちは。TMIP&Sフォレンジック、首席フォレンジックエンジニアの安島 健太です。
今回は、TMIP&Sフォレンジックが提供している「レビューサービス」の進捗管理や品質管理についてご説明します。
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レビューアーの種類
TMIP&Sでは、デジタル・フォレンジックのレビューサービスにおいて、下記の2種類のレビューサービスをご用意しております。
TMIP&Sフォレンジックのレビューアー
①弁護士によるレビュー
TMI総合法律事務所のグループというメリットを活かし、豊富な弁護士人材をご用意。専門性の高いメンバーがレビューを担当します。弁護士以外のレビューに比べ、費用が高くなります。
②弁護士以外によるレビュー
主に法科大学院生や法科大学院の卒業生がTMIP&Sフォレンジックに登録しています。弁護士によるレビューに比べて、費用が安く済みます。
TMIP&Sフォレンジックでは、案件の内容・性質などに応じて、適切な人材・適切な人数のレビューアーをアサインして、レビュー体制を構築しています。
レビューの進捗管理
TMIP&Sフォレンジックでは、レビューのプロジェクトが開始した日から毎日「レビューレポート」を作成します。
レビューレポートには、レビューが完了したファイル数、残りのファイル数、レビューアーごとのレビューファイル数などを記載しています。
TMIP&Sフォレンジックのレビューレポート
- レビューが完了したファイル数
- 残りのファイル数
- レビューアーごとのレビューファイル数
- 案件と関係ありとタグづけされたファイル数
- 案件に関係なしとタグづけされたファイル数
TMIP&Sフォレンジックでは、上記のレビューレポートをクライアントの皆様に毎日ご提出しています。
また、プロジェクト全体の進捗管理にもレビューレポートを使用します。もし、プロジェクトが遅れそうな場合には、レビューアーの増員などを行い期日までにプロジェクトが完了するように調整ましす。
レビューサービスの品質管理
レビューアーによって、案件内容の理解度やレビュー精度に多少のバラつきが出てしまうケースもあります。これは、人による作業のため仕方のない部分でもありますが、TMIP&Sフォレンジックでは、レビューサービスの品質を保つための努力も行なっています。
TMIP&Sフォレンジックでは、まず各レビューアーが案件に関係あり、または関係なしとタグ付けしたファイルをチェックします。
チェック後に誤ったタグ付けをしているファイルが多いレビューアーに対しては、レビューアーとコミュニケーションを取って細かくフォローアップをしていきます。
また、レビューファイルの確認には最新のAI技術も導入しており、例えば「関連なし」とタグ付けされたファイルであってもAIが関連性が高いと判断したファイルについては、再度レビューを実施して見落としが無いようにしています。
上記のようなフォローアップをしているにも関わらず、レビュー精度に改善が見られない、または他のレビューアーと比べてレビュースピードが著しく遅い場合については、レビューアーの入れ替えを行いプロジェクトのクオリティや進捗に影響が無いように体制を構築しています。
TMIP&Sフォレンジックのレビューサービスの流れ
- ①レビューチーム発足
- 案件の内容やスケジュール・予算感にあわせて適切な人数のレビューチームを発足します。
- ②案件概要・プロトコル説明
- レビューアーに対して案件概要とプロトコル説明を行います。「プロトコル」とはどのような内容のドキュメントがあったら「関連あり」とタグ付けを行うのかレビューアーへの指示書となります。
- ③レビュー作業
- レビューアーがレビューデータベースへアクセスしてドキュメントを実際にレビューしていきます。レビューアーはプロトコルの指示に沿って内容を精査してタグ付けを行います。
- ④QC作業(Quality Control)
- 各レビューアーがタグ付けした内容についてQC作業を行います。AI技術も活用してレビューアーによるばらつきが起きないように管理していきます。
- ⑤レビューレポート作成
- レビュープロジェクトの進捗についてレビューレポートを作成して毎日報告します。レビューアーごとの進捗管理も行い、レビュープロジェクトが適切に進んでいるか確認します。
以上がTMIP&Sフォレンジックのレビューサービスについての解説になります。フォレンジックについてのご相談、レビューアー登録についてご興味のある方は、下記の問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。
TMIプライバシー&セキュリティコンサルティング
首席フォレンジック・エンジニア
デジタルフォレンジックとeDiscoveryサービスを提供する日系ベンダーにて約12年間勤務し、第三者調査委員会対応、コンプライアンス事案における社内調査対応、米国当局調査におけるeDiscovery対応など、多くの日本企業を支援してきた。その後、国内弁護士事務所にてフォレンジックチーム立上げに携わり、第三者調査委員会や内部通報事案においてフォレンジック調査を担当した。常に高いプレッシャーのかかるフォレンジック調査の現場においても、持ち前の冷静さとポーカーフェイスを崩すことなく淡々と仕事を進め、クライアントの要求に120%の対応をすることを信条とする。