デジタル・フォレンジック
デジタル・フォレンジックサービス概要
企業等おいて、役員や従業員による横領、背任等の不祥事、会計不正、各種ハラスメント事案が発生した場合には、第三者委員会や社内調査委員会等を通じて調査を行うケースが増えています。また、国際訴訟、国際仲裁等の国際的な紛争案件においては、ディスカバリーへの対応のために、企業その他の団体が保有する膨大な資料の中から証拠を収集する必要があります。近時の企業活動においては、PC、携帯電話、スマートフォン等の電子機器が使用されるため、これらに保存されるデータの保全・復元及び閲覧を効率的に行うことが必須となります。当社では、各種調査、レビュー対応に加え、各種デバイス・システムへのデジタル・フォレンジックサービスを提供し、調査案件やディスカバリー案件へのワンストップでの対応を実現します。
また、当社では、このような有事対応に加え、データマッピング、企業データ管理体制構築支援、メール監査等の平時の情報ガバナンスについてもサポートさせていただきます。
平時の情報ガバナンス
データマッピング
企業データの管理体制
シミュレーション
有事のフォレンジック
フォレンジック
不正調査
ディスカバリ対応
TMIP&Sの強み
弁護士とフォレンジックエンジニアからなる共同チームを組成し、裁判での立証活動の経験を活かし、
フォレンジック調査のみならず、証拠収集と事実認定を一貫してご支援致します。
想定事例
- ● バイヤー社員らが取引先と結託し、仕入れ価格を20パーセント上乗せした価格にて商品を購入。
- ● 取引先への損害賠償請求と自社のバイヤー社員の懲戒処分のための調査を開始。
- ● 当社バイヤー社員らが使用するPC8台と購買部門の社員が使用するPC2台のフォレンジック調査を受任した事例。
フォレンジック調査スコープ | |
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保全PC台数 | 10台 |
処理対象データ数 | 200GB |
レビュー対象データ数 | 20GB |
レビュー対象ドキュメント | メール10,000通 |
対象データのクラウド保管期間 | 3か月 |
想定スケジュール
フォレンジック調査の各工程(詳細)
・弁護士による調査目的の設定
・フォレンジック調査により獲得すべき証拠の特定
■ 国際訴訟・国際仲裁における証拠収集・提出
ディスカバリーへの対応
■ 企業不正不祥事に関する調査
第三者委員会、社内調査委員会、当局調査対応など
■ 役員・従業員の不正調査
横領、背任行為の立証
■ 労務関連の調査
セクハラ、パワハラ、過労死、競業避止義務違反の立証
■ 情報漏洩インシデントの調査
・フォレンジック調査対象とする機器の特定
・データの特定と保全
■ Windows PC、Mac、タブレット端末、iPhone、Android携帯、サーバに保存されたメール、Word、Excel、PowerPoint、画像ファイル、LINE等Chatアプリ、Web閲覧履歴を保全
■ 対象データとフォレンジック調査データの同一性をハッシュ値で検証可能な形式で保全し、裁判所への証拠提出可能
■ 現存データ、削除データ・隠しデータ・未使用領域を含めた対象データの全領域を完全複製
■ 犯行者が証拠隠滅のため削除したファイルも復元可能
・レビュー・プラットフォームの導入
■ Relativity®などのレビュー・プラットフォーム導入と調査対象となるデータのアップロード
■ メール、Wordファイルなどを閲覧するための環境を構築
■ AIを用いたTechnology Assisted Reviewによる効率化
■ 関係者間のメールのやり取りを可視化した相関図による解析
・抽出したデータの閲覧
・証拠の収集と絞り込み
■ 大量のデータから証拠書類を絞り込むための初期的なドキュメントのレビュー
パラリーガルなど非弁護士・弁護士のレビューアによる作業
■ 絞り込まれたドキュメントを証拠価値の観点から閲覧し、証拠書類を特定
弁護士による作業
■ 獲得した証拠を元に関係者への事情聴取・ヒアリング
弁護士による作業